先週末、1年振りにこの子供たちに会ってきました。
美味しいコシヒカリで有名な新潟県南魚沼で KIDS SAVER が開催している夏キャンプ。
このキャンプには、東日本大震災で原発被害に遭い、外遊びが出来ない福島県南相馬の子供たちが参加している。
きれいな山々、澄んだ水、緑溢れる田園のある大自然が広がる環境だ。
福島の子供たちは、きれいな空気を吸い、美味しい水を飲む。
とにかく沢山、自然の中で遊ぶキャンプ。
そのプログラムの一環としてサッカー教室が行われている。
俺は、2年前に KIDS SAVER の 渡邉俊介氏からこの企画を聞き、その理念に賛同してサッカー教室コーチを受けた。
あれから3年目。
会場へ着くと、ニコニコ顔で寄ってきてくれる子供達がいた。
毎年、このキャンプに参加している子供達だ。
その中でも、俺が初めてこのキャンプに参加した時に小学3年生だった子供が、今では小学5年生になっている。
身体も大きくなった。
しかし、顔を見れば直ぐにその子が分かった。
お互い、1年振りの再会を喜ぶ。
当時、その子は、自分が生活する福島ではなかなか外遊びが出来ず、かなり太り気味だった。
原発事故後、福島では、保護者が放射能汚染を気にして、子供たちに外遊びをさせないようにしていたからだ。
しかし、彼は、今年少しシャープになっていた。
サッカースパイクも履いていた。
『 サッカーシューズ履いてるじゃん 』 と思わず声を掛けた。
すると、今、福島でサッカー部に入っているとのことだった。
このキャンプでサッカーをやる事を楽しみにしていたと言ってくれた。
このキャンプでの出会いが縁で、サッカーを始めてくれた子供がいる事を嬉しく思う。
昨年からは、ドイツサッカースクールのシモコーチも参加している。
シモコーチも、このキャンプの理念に賛同し、一緒に関ってくれている。
夏休みを返上し、福島の子供たちに指導をしてくれた。
このキャンプに来るといつも思う。
自分達の住む町には、近所に公園があり、子供は普通に外で遊べる。
子供は、外で遊ぶことで、体力が向上し、心身共に成長する事ができる。
しかし、原発被害を受けた地域の子供たちは、そんな普通の外遊びすら出来なくなってしまった。
こんな現状を改善する策を考えるのは、大人の責任です。
だからこそ今、原発被害の無い、安全な社会になればと心から思う。
ほんのひと時ではあったが、サッカーを通じて福島の子供たちが良い笑顔を見せてくれたこと、本当に嬉しく思います。
お世話になったドイツ時代のブラザー・俊介、川口さん、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。