昨日は、この人に会ってきた。
前サッカー・ベトナム代表監督。
Jリーグでは、ヴィッセル神戸、大宮アルディージャ、コンサドーレ札幌、ヴァンフォーレ甲府で監督を務めた三浦俊也さん。
三浦さんがベトナムに行ってからは一度も会っていなかったので、2年以上経っての再会となった。
私がドイツへ渡った約20年前、当時ケルン体育大学に通っていた三浦先輩。
当時、先輩は、突然電話を掛けてきていた。
『 今晩、何やってんだ? 』
自宅でのんびりしていた私は答えた。
『 いや、何にも予定無いですけど 』
『 じゃー、今晩、ウチへ飯に来いよ 』
先輩の自宅へお邪魔すると、待っていた先輩が言った。
『 お前、大酒飲みだから、飲みたいだけ飲め! 』
先輩の家には、ドイツビールが2ケースぐらい置かれていた。
その晩、ビール1ケース全部までとはいかないが、先輩とほぼ飲んだ。
ドイツへ渡ったばかりで、食生活があまり良くなかった私は、先輩の家でがっつりと食べさせてもらった。
その時、多分、先輩も海外留学中の学生だったから、私を連れて外で豪勢に食べる事は出来なかったと思う。
しかし、自宅に呼んでくれて、ビールをケースで用意してくれて、浴びるくらい飲ませてくれた。
その時の感謝は、今でも忘れない。
俺が、ミュンヘンで生活していた時、日本からサッカー学生2人が旅行でミュンヘンにやってきた。
その学生は、私の知人の教え子達だ。
もちろん、初対面。
2人は、ヨーロッパの本場でサッカーを見たくてやってきた。
私は、ミュンヘンで2人に会い、夕飯に連れて行った。
そして、一緒にビールを飲みながらサッカー談義を楽しんだ。
店を出てから、2人が私に言った。
『 どうして初対面の僕らにご馳走してくれるんですか? 』
『 俺も君たちのような学生の頃、同じようにしてもらったんだよ 』
昨日、渋谷でランチのお会計の時、私は三浦先輩の横で言った。
『 ご馳走様です 』
すると先輩は、言った。
『 お前、割り勘だぞ 』
『 俺、財布持ってません 』
これが三浦先輩と日本で食事や飲み行った際のいつもの会話。
ちなみに、今まで、先輩に会った時には、全てご馳走になっている。
別れ際、
『 先輩、いつもご馳走さんで~す 』
『 おぅ、皿洗いでもしてけ 』(笑)とも言われる。
笑顔で答える先輩は、昔も今も変わらない。
いつも温かい兄貴に感謝です。