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怒り・悲しみ・ミュンヘンで銃乱射事件

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昨晩、ドイツ・ミュンヘンで銃乱射事件が発生。

何者かが銃を乱射し、8人が死亡、多数が負傷した。
容疑者は、昨晩逃走中で、警察は市全域や周辺地域に特殊部隊を含む警官を一斉配備し、行方を追った。
警察は犯行の背景は不明としつつ、「重大なテロの事態だ」と強調。
さらなる攻撃に警戒するよう市民らに訴えた。
ミュンヘン警察は事件発生を受け、昨晩住民に外出を控えるよう要請。
現場付近の道路を通行止めにし、列車やバスの運行を停止するとともに、ミュンヘン中央駅を封鎖した。

 

俺は、ドイツに10年間生活し、デュッセルドルフ、ケルン、ミュンヘンに住んでいた。
その中でも、ミュンヘンは、最長の7年を過ごした場所だ。
俺が、ドイツ生活をしていた頃、ヨーロッパ内でドイツはかなり治安の良い国だった。
スリに遭った事はあるが、自分の身に危険を感じたことは、全く無かった。
特に、ミュンヘンを含むバイエルン州の治安は本当に良かった。

バイエルン州は、ドイツ南部に位置しており、チェコ、オーストリアと隣接している。
東西冷戦の歴史から、バイエルン州は、東側に含まれていたチェコからの侵入者への警備を厳しくしていた。
また、西側諸国に含まれているオーストリアは、ハンガリー、スロバキア、チェコなどの東側諸国と隣接している。
その為、ミュンヘンは、オーストリアを通じた東側諸国からの侵入者を防ごうとしていた。
だから、ドイツ国内で見ても、特にバイエルン州は警備の厳しい州だった。

俺が、アウトバーンのサービスエリアでガソリンを入れていた時、BMWに乗った私服の男達が二人、車から降りて俺に寄ってきた。
そして、2人は、俺に身分証明を提示した。
彼らは、私服警官だった。

一人は、俺にパスポートの提示を促し、尋問を始めた。
氏名、住所、国籍、職業、ドイツへの滞在理由などなど。
もう一人は、俺の車内のチェックを始めた。
手始めにトランク内を見始め、その後、車内のシートの下までくまなくチェックした。
俺は、そのようなチェックをバイエルン州で何度も受けたことがある。
それ以外にも、空港でも、私服警官に尋問されたことはある。

 

ミュンヘンは、暗くなっても女性が一人歩きできる町だった。
もちろん、通りによって行かない方が良い所はあるにせよ、基本的に、大通り、夜でも明るい道であれば、問題無く歩けた。
女性が、夜、食事や、飲みに行く際、会場まで一人で出掛けても大丈夫だった。
それは、治安の良さを表している。
日本では、そんなこと当たり前かもしれないが、海外では常に危険回避を考えているのが当たり前。
日本とは全く違う世界がある。

 

欧州では80人以上が犠牲になった14日のフランス南部ニースのテロ事件後、テロ抑止を含めた治安対策の必要性が改めて指摘された。
ドイツでは18日にバイエルン州ビュルツブルク近くの列車内で、アフガニスタン出身とみられる少年に、乗客がおのやナイフで相次いで切り付けられる事件が発生。
比較的安全だったドイツでも、治安面の懸念が急速に高まっていた。
フランスを含め、ヨーロッパ内の治安が大きく変わってきている。
昔のように、いつも安全な場所はなくなってきた。
それは、日本でも同じだと思う。
常に、個人が、危険を感じ、察知し、危なそうであれば回避することが必要だ。

 

 

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