『ニシコーチの子・育つサッカー』を読んでくださった高校サッカー部の監督さんからの質問の続き。
『 夏休みに長期オフをとっていたらなかなか厳しいです 』
『 なぜ? 』
『 周りの強豪チームは、皆、夏休みに強化合宿、強化遠征をバンバンやっているので、自分たちとの差が広がります 』
確かにその一時を見れば、多くの強化合宿、強化遠征をしたチームの方が有利になると思う。
しかし、それが子供たちの心身の健全な成長につながっているのか? と問いたい。
毎日毎日長い時間練習をし、週末も休み無く試合、練習。
息つく暇がないほど、サッカー漬けの毎日を過ごす。
高校サッカーを終えて、サッカーから離れていく、いわゆる燃え尽き症候群と呼ばれる子どもたちが生まれるのは、やりすぎだから、ではないでしょうか?
ドイツの強豪プロクラブの指導者は、プロ選手を育てるために、リーグ戦で勝つために、年代別代表選手を出すために、皆、きちんと子供たちに休みを与えている。
それは、プロクラブだけでなく、アマチュアクラブも、皆一緒。
そのための年間計画をきちんと立てている。
練習、試合を、やればやるほど上手くなる、強くなる、という概念は、ドイツには無い。
更に、以前、オランダのトップクラブの育成部長さんも、同様の事を言っていた。
長期オフをとっていても、ドイツは、沢山の優秀な選手を輩出し、サッカーワールドカップで数回優勝している。
たくさん時間をかけて、休みなく練習試合、練習をしなくてもだ。
そのような環境下で選手が育ち、ワールドカップで優勝している。
そういう観点からすれば、長時間休みなく練習をし、週末連日試合をし続けることが正しいのでしょうか?
これは検証する必要があると思いませんか?
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