東京から小学5年生のサッカー少年Aくんが長野へやってきた。
ドイツ時代のブラザー・渡辺俊介( VIRI – DARI deserta ) から電話があった。
『 TakeさんのドイツサッカースクールにAくんを参加させてもらえますか? TakeさんにAくんを見てもらいたくて 』と言う電話だった。
Aくんは、俊介の親しい知人のお子さん。
俺は、2年前にAくんと、Aくんのお父さんに俊介を介して知り合った。
Aくんは、東京でサッカーをやっているが、この夏休みを利用して、自身のレベルアップの為に長野へ、ドイツサッカースクールへ来たいと。
俊介と、Aくんのお父さんは、是非、俺にAくんの指導をして欲しい、と言ってきた。
俺は二つ返事で、ぜひ来てください、と返答。
ドイツ時代から弟のような存在である俊介からの依頼でもあり、サッカーのレベルアップの為にと、本人、お父さんが、俺とドイツサッカースクールを選んでくれるとは、実に光栄な事だったからだ。
俺は俊介に言ってみた。
『もし良かったら、Aくんを東京から長野へ1人で出してくれんか? 』 と。
小学5年生で、一人旅。
人として大きく成長する良い機会になればとも思ったからだ。
そしたら、俊介と、Aくんのお父さんは、俺の提案を快く承諾してくれた。
そして、Aくんは小学5年生ながら、初めて1人で新幹線に乗り長野へやってくることになった。
Aくん、長野駅に到着。
Aくん、ひとり旅も満更ではなく、充実感満載な笑顔だ。
そして、夕方からドイツサッカースクールに参加。
初めての場所、環境に、緊張気味で少々遠慮がちに始まった。
当たり前だ。
しかし、徐々にその場に慣れだすと、自分のプレーを表現するようになった。
トレーニングを終えて、午後9時頃、我が家に到着。
すると、Aくんと息子は、そのまま庭の人工芝で1vs1開始。
お互い、飽きないサッカー小僧だ。
サッカーが終わり、風呂に入り、たくさん話をしながら夕飯を食べた。
すでに時計は午後の10時を回り、就寝。
ということで、東京から1人でやってきたAくんの長野ホームステイ1日目は終了。
2日目、何があるのかはお楽しみとして、初のAくん一人旅の夜は更けていった。